【オーディブル】
時間(1倍速):約4時間半
聞きやすさ:聞きやすく、まいの声が可愛らしい。
子供向け小説でもあるのでかなり聞きやすい、と思います。
【どんな人におすすめ】
田舎暮らしに憧れのある人。癒されたい人。自然を感じたい人。
【この感想(本)のテーマ】
・生き方(生きづらさ?)の話
◆魔女について話しているシーンについて
・魔女っておばあちゃんの知恵袋的なもの?だから女性なのかな?
・私は美味しい料理を食べると魔法みたいと思うことがあるけれそそれに似てるのかな。
◆魔女はみたいと思う物が見えるし、聞きたいと思ったことが聞こえる
・最後のエピローグの話が、まさにそれなのでは?
◆ミントティーを飲むシーン
・元気づけてくれるミントティー。この話には小さな魔法が散りばめられている。
・鶏の話とか、幸せなおばあちゃんとの生活にも所々現実が織り交ぜられている。
◆誤解は人生を彩る。
・逆もまた然りと思った。
【感想】
小学生の頃に一度読んだきりで児童書のイメージが強かったが、大人になった今でも充分楽しむことができた。
この先も心に留めておきたい、学びになるおばあちゃんの言葉がいくつかあった。
10年、20年後に読み返した時に印象が変わりそうな気もしていて、読み返すのが楽しみな作品。
【印象に残ったシーン】
◆その経験を後生大事にするとまた振り回されることになりますよ。
まいが少し不気味な、不思議な体験をする。その話を聞いたときのおばあちゃんの言葉。
なるほどと思った。
忘れることは難しいけれど、できるだけ気にせず流してしまうことが大事なのかもしれない。
嫌な経験をいつまでも「後生大事」にしていると、自分自身がその出来事にとらわれ続けてしまう。この言葉は心に留めておきたいと思った。
◆その時々で決めたらどうですか?自分が楽に生きられる場所を決めたからといって、後ろめたく思う必要はありませんよ。サボテンは水の中に生える必要はないし、蓮の花は空中では咲かない、白熊がハワイより北極で生きる方を選んだからといって、誰が白熊を責めますか。
・まいが元いた場所に戻るべきか迷っているときのおばあちゃんの言葉。
「逃げるは恥だが役に立つ」という言葉と、どこか通じるものを感じた。
生きづらい場所で無理に頑張り続ける必要はないし、
自分が生きやすい場所を選び、そこで一生懸命生きればいいのだと、肯定してもらえた気持ちになれた。
◆「感性の豊かな私の自慢の孫」というシーン
ジャムのラベル貼りのシーンで、まいが工夫を凝らしたラベルを作ったときのおばあちゃんの言葉。
この場面は、まいの母親が「あの子は感受性が強すぎて生きにくいタイプ」と言っていた場面と対比になっているように感じた。
同じ「感受性の強さ」でも、見る角度によって短所にも長所にもなる。光と影のような関係を、うまく表しているシーンだと思った。
【全体感想】
基本は主人公まいの目線で話が進むが、まいの両親などの大人の視点もところどころに描かれていて、「そうだよね」と思う場面もあった。
子どもの頃に読んだときは、おばあちゃんは完璧な存在に見えていたかもしれない。しかし改めて読むと、おばあちゃんにも少し自分勝手なところがあるのでは、と感じた。例えば、結婚後に娘が仕事を続けることに反対していたことや、まいに「このままずっとここにいてもいいよ」と言う場面。
本当にそれで良いのだろうか、と少し考えてしまった。
もしかすると、おばあちゃんはまいのことをを信じたうえで、安心させるためにそう言っただけなのかもしれない。そんなふうにいろいろ想像できるのも、この物語の面白さだと思う。
おばあちゃんとの田舎暮らし(今でいう「丁寧な暮らし?」)の情景が、目に浮かんできて癒される。
ジブリに出てくるような可愛らしい田舎の庭なんだろうな、とかジャム作りのシーンや畑に野菜をとりに行くシーンなど、田舎暮らしに憧れる箇所があった。
刊行が2001年と20年以上前の作品だが、古びた感じがない。
田舎暮らしがメインというのもあるけれど、絵や映像、音楽にはどうしても流行りがあるので古さを感じてしまうのに対して、小説は読者の想像で補われる部分が大きい。
本作を通して小説の良さに気づくこともできた。
余談だが、ちょうど映画「ウィキッド」を観たあとだったので、このタイトルはオズの魔法使いから着想を得てたの?と驚いた。真偽のほどはわからないが、そんなことを考えるのも楽しかった。
たまに読み返しては大事な場所に帰ってきたような気持ちになれる本。
まさに大切なおばあちゃんの家のような作品だと思う。
西の魔女が死んだ
オーディブル
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