【感想】
前作に続き成瀬の突飛なキャラクターが魅力的。
本作では成瀬・島崎の漫才コンビ「ゼゼカラ」推しの小学生の新キャラ登場や、観光大使就任など、成瀬の行動もパワーアップしている。
軽く読める本を探している方や明るい気持ちになりたい人におすすめです。
本作からでも充分楽しめると思いますが、前作から繋がっている部分もあるので「成瀬は天下をとりに行く」未読の方は、先にそちらを読むことをお勧めします!
媒体:オーディブル
時間:約5時間
ナレーション:前回と同様の人なのですぐに成瀬の世界観に入り込める。聞き慣れた声なので聞きやすい。
タイトル:ときめきっこタイム
“ゼゼカラ“について発表することになった、ゼゼカラ“推し“の小学生と成瀬・島崎のお話。
ゼゼカラ推しの未来ちゃんが、ゼゼカラ結成の経緯や何でパトロールしているのか聞くシーンがある。
私自身も感覚が麻痺していたが確かになぜ?と思うことを多々している。
前作のM1出場や坊主にした話など、普通の人でもチラッと頭を掠めることはあるかもしれない。
だけど普通は行動に起こさない。それを有言実行しようとして、実際に行動する成瀬に少し怖さを感じるし、その普通の人とのギャップが面白い。
成瀬みたいに気になったことややりたいことを手当たり次第やってみるのもいいかも。
ゼゼカラについての発表シーンでは、今後さらに活躍するであろう成瀬をもっと見ていたくなりワクワクした。成瀬をずっと観察していたい。
タイトル:コンビーフはうまい
観光大使に就任した成瀬とその相方の観光大使の星星さんとの話。
2作目の中で一番好きな話。笑えたし爽やかな終わり方だった。島崎は成瀬に慣れきっているけれど、成瀬と同年代の普通の人の目線で改めてツッコミされていると成瀬の異様さが際立って面白い。
観光大使就任後に、取材を受けるシーンがあるのだけれど、成瀬の最初の回答に違和感を感じたリポーター陣は、星星さんの回答だけを受けて、成瀬の回答を待たずに切り上げているシーンがある。
このシーンでは、一作目の「ありがとう大津店」を思い出した。1作目のリポーターは何かを察して成瀬に話しかけなかった。
反面、今回は状況が違うので成瀬に取材せざるを得ない。
「ありがとう大津店」でリポーターが話しかけていたらこんな空気になっていたのかな、と想像したら面白くなった。
終盤シーンで星星さんが、「うちの成瀬はすごいでしょ」と思うシーンがある。
このシーンが大好きで、成瀬を誇りに思っている星星さんと同じ気持ちになった。
一番になれないとわかっていても、正攻法ではなく成瀬の本来の良さを出そうとしてくれた星星さんも良い
【気付き】
3作全ての感想を書いてみての気づきは、成瀬の突飛な行動に笑えたりちょっと感動していて、ただの笑える小説・娯楽小説として軽い気持ちで読んでいたけど、成瀬の意思は一貫しているし、作者も成瀬を通して伝えたいことがあったのでは?と思った。例えば、もっとみんな軽い気持ちでいろんなことに挑戦してみようよ、それが失敗したって得られるものはあるし良いではないか。とか。成瀬みたいに周りを気にせず自由に生きてみたら、200歳まで生きたい、200歳じゃ足りないと思うくらい生きるのが楽しくなるよ、など。
【まとめ】
本作の魅力はやっぱり成瀬のキャラクターだろう。
行動が予測できない成瀬を観察する、ただの笑える小説・娯楽小説として読んでいたけれど、
成瀬の行動を通して、周りを気にせず自分のしたいことに気軽に挑戦してみては?というメッセージが込められているようにも思う。
前向きさや明るさを強制する話でもないので、落ち込んでいる時でも読みやすいと思う。
気分を明るくしたい時にぜひ読んでもらいたい。

コメント