【読書感想】ようこそ、我が家へ


【オーディブル】
時間:9時間半(1倍速)
ナレーション:声質か話し方なのかわからないが、自分に合わなかったようで、最初は聞きづらさを感じた。しかし、しばらく聞いているうちにに慣れて気にならなくなった。
各登場人物の演じ分けがうまく、演じ分けを割り振りして、最後に残ったのがあのナレーションの声質になったのかな?と思えた。感情も乗っていて入り込めた。

【どんな人におすすめ】
スッキリした読後感を味わいたい人。池井戸作品が好きな人。

【全体感想】
一気読み不可避
安定の池井戸作品。安定の面白さ。

今回も池井戸作品らしいドキドキハラハラの展開で、一気に読み終えてしまった。

大抵の池井戸作品のストーリーは、予想を裏切られたこともあまりないように思う。
展開がわかっていると面白さが半減するものだと思うのだが、池井戸作品は、なぜ毎度こうもハズレがなく面白いのか。不思議だ。

【ストーリーの見どころ】

本作は、自宅をめぐる犯人不明のストーカー事件と、主人公の会社で起こる事件が並行して進んでいく。
家庭と会社、二つの問題に同時に向き合っていく主人公の姿も、大きな見どころだと思う。

【主人公について】

煽り文の史上最弱のヒーロー?の通り、池井戸作品には少ない押しが弱くお人好しの主人公。
だけどここぞと言うときは頼りになる!これは池井戸作品共通だと思う。

池井戸作品は、ストーリーが面白すぎるので、正直登場人物はあまり印象に残らないことが多かったけど、本作主人公の人柄が好きになれた。
主人公の倉田の、のんびりとした人柄にホッとする。

【池井戸作品らしさ】

池井戸作品は基本的に
• 味方は最後まで味方
• 敵は最後まで敵

そして最後は問題が解決して、痛快な終わり方になる。

いわゆる「倍返し」が魅力の作品が多い。

【読後の余韻】

ただ、本作に限らず池井戸作品には、完全にスッキリしきらない余韻をあえて残している部分もあるように感じる。

「倍返し」で完全に解決できたら爽快だけれど、現実の人生はそんな単純ではない。
正解が一つとは限らないし、完璧ではなくてもいい。

そんなことを静かに示しているように思えた。

「うまくいく時もあれば、そうでない時もある。それがサラリーマンではないか。そして、それが人生ではないか。」に限る。

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